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B型肝炎キャリアとは

 

B型肝炎キャリアとは、B型肝炎ウイルスを保持している状態のことです。現在、症状がない方でも将来的に発症する可能性があります。9割程度の方は発症しても無症状であるか軽い症状で済みますが、残り1割程度の方は慢性肝炎に移行する可能性があるため注意が必要です。
健康を損なわないためにも、定期的に検査を受けましょう。

本記事では、B型肝炎キャリアについてやまわりの方への感染の可能性、治療について紹介します。国からの給付金についても紹介しますので、参考にしてください。

B型肝炎ウイルスのキャリアとは?

B型肝炎ウイルスの感染者は一時感染者と持続感染者に分けられます。
「キャリア」とは、このうちの持続感染をされている方のことです。該当する方は、まだ体の免疫機能が十分になく、抵抗力の弱い7歳頃までの幼児期、または出産時に感染しています。成人が罹患した場合にできる中和抗体を作れず、体内からウイルスを排出しきれません。血中からウイルスが検出される状態が、一生涯続きます。

また、キャリアの方でも、その状態によって「無症候性キャリア」と「非活動性キャリア」に分けられます。

無症候性キャリアとは?

B型肝炎ウイルスに感染しても、必ず肝炎を発症するとは限りません。ウイルスが体内に潜伏し続けていても、活動せず、健康な状態が続くことがあります。これを「無症候性キャリア」と呼びます。
無症候性キャリアの方は、その後将来的に肝炎を発症しますが、軽い症状で済んだり、自覚症状がなかったりする方がほとんどです。ただし、1割程度の方は、慢性肝炎を発症し、治療が必要な状態になる可能性があります。悪化すると、肝硬変やがんになるリスクもあるため、早期に発見することが大切です。
定期的に検査を受け、経過を観察する必要があります。

非活動性キャリアとは?

非活動性キャリアとは、B型肝炎ウイルスに感染して肝炎が起こった後に、体内のウイルスが減って肝臓の働きが正常となり、肝炎が鎮静化した状態をいいます。HBe抗原というウイルスの増殖時に検出されるたんぱく質も陰性となり、肝炎を発症するリスクはかなり低減した状態といえるでしょう。

ただし、体内のウイルスがゼロになったわけではありません。定期検査は続けるのが賢明です。また、免疫抑制剤や抗がん剤など免疫機能を抑制する薬剤の使用などによって、B型肝炎ウイルスが急激に増える可能性もあります。免疫機能を抑える必要のある治療をする場合は、必ず医師の指示に従いましょう。

無症候性キャリアでもほかの人に感染する?

無症候性キャリアとは、健康であっても、体内にウイルスが潜伏した状態です。血液や体液を介して、ほかの人に感染する可能性があります。具体的には以下のような行為は感染のリスクがあるといえるでしょう。

 

✔︎妊娠、出産
✔︎輸血
✔︎注射器の使い回し
✔︎性行為
✔︎カミソリや歯ブラシの共用

 

一方、空気感染や経口感染をすることはなく、次のような行為をしても、感染する心配はありません。

 

✔︎握手
✔︎ハグ
✔︎軽いキス
✔︎食器の共用
✔︎一緒に入浴する
✔︎同室で過ごす

 

定期的な検査や治療は必要?

無症候性キャリアの方の場合、肝炎を発症していない限り、治療を受ける必要はありません。
しかし、定期的な検査は受け続けることをおすすめします。今は健康であっても、ウイルスの保有は続くため、活発化して発症する可能性があるからです。

「症状が出てからでも遅くないのでは?」と考える方もいるかもしれませんが、自覚症状がなくても、受検してください。症状を自覚するほどになってからでは、病気がかなり進行した状態になり、肝硬変やがんなど命に関わる病気に発展するリスクもあります。気づかない間に発症し、後悔しないためにも、定期的な検査は継続して受けましょう。

無症候性キャリアでもB型肝炎給付金を受け取れる?

無症候性キャリアの方でも、次の条件を満たすのであれば、給付金を受け取れる可能性があります。

 

✔︎7歳になるまでに、昭和23(1948)年7月1日から昭和63(1988)年1月27日までの間に実施された集団予防接種で感染した、かつ、集団予防接種以外に感染原因がない一次感染者
✔︎母親が一次感染者で、母子感染した二次感染者
✔︎父親が一次感染者で、父子感染した二次感染者
✔︎二次感染者から母子感染、または父子感染した三次感染者

 

また、受け取れる金額は、集団予防接種、または出生から経過した年数によって、次のように異なります。

感染してからの経過年数 給付金額
20年未満 600万円
20年以上 50万円

さらに、感染から20年以上経過した無症候性キャリアの方は、以下の費用も受給できます。

費用の種類 内容 給付回数
定期検査手当 1回につき15,000円 年2回まで
慢性肝炎等の発症の有無を確認するための定期検査費用 血液検査や画像検査にかかった費用 年4回まで
母子感染防止のための医療費 ・国と和解後、出産時のワクチンなどの投与費用
・検査費用など
子ども1人あたり1〜3回
世帯内感染防止のための医療費 ・国と和解後に同居する家族へのワクチン投与費用、血液検査費用など

■まとめ

B型肝炎キャリアの方は、現在は健康であっても、体内からウイルスが消滅したわけではないため、きっかけひとつで発症するリスクがあります。気づかない間に悪化させないためにも、定期的に検査を受けるのが望ましいでしょう。

また、無症候性キャリアの方は、国から給付金を受け取れる可能性があります。和解金に加えて、定期検査費用なども受け取れるため、請求を検討することをおすすめします。

B型肝炎ウイルスは一度感染すると、一生涯、体内に潜伏を続けます。給付金の請求について不明な点があれば専門家に相談し、ウイルスとうまく向きあっていきましょう。

 

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