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B型肝炎は感染する?うつる可能性の高い経路と低い経路

 

B型肝炎について不安がある方は、日常生活の中でどのようなきっかけでうつるのか、気になる方も多いでしょう。B型肝炎は肝障害を起こす感染症で、急性疾患と慢性疾患を引き起こすものとして知られています。感染力が強い病気として知られていますが、1982年にはワクチンも生まれ、適切な治療方法が確立されている病気です。

この記事では、B型肝炎がうつる確率や、感染経路について詳しく解説します。ぜひご一読ください。

■B型肝炎がうつる確率の高い経路

B型肝炎はHIVよりも感染力が強いと言われていますが、感染確率が高い経路とは一体どのようなものでしょうか。この章ではうつる確率が高い経路について、4つのポイントを解説します。

母子感染

主な感染経路の1つ目は、「母子感染」です。母子感染とは、すでにB型肝炎ウイルスに感染している母親を経由し、子どもに感染してしまうことを意味します。出産時に産道で感染することが多く、HBe抗原陽性の母親からはほぼ100%の確率で感染すると言われています。

そのため、B型肝炎の患者の中には、母子感染による患者は多いですが、1985年(昭和60年)から始まった「母子感染防止事業」の浸透によって現在は母子感染のリスクはほぼありません。本事業は各都道府県の保健所から委託を受けた医療機関を中心に行われています。

集団予防接種

感染経路の2つ目は、「集団予防接種」です。現在の集団予防接種とは異なり、1948年(昭和23年)7月1日から1988年(昭和63年)1月27日までに行われていたものは、注射器の使いまわしが多く、B型肝炎ウイルスの感染拡大に大きな影響を与えました。
本経路で感染した患者は45万人以上いるとされており、今も治療を受けている患者が多数存在しています。

性交渉

B型肝炎の感染経路にはいろんなタイプがありますが、最も多くの患者の感染経路となっているのが、「性交渉」です。感染している方の血液や体液に接触すると、高い確率で自身も感染します。不特定多数の方との性交渉、オーラルセックスも感染経路となるため注意が必要です。
月経血や膣分泌液、精液や唾液などからも感染します。ただし、成人して免疫機能が高い状態で性交渉による感染の場合は、一過性の感染のパターンも多いとされます。

輸血

「輸血」の感染経路もあります。過去に病院での輸血によってB型肝炎ウイルスに罹っていることが考えられる方もいます。
1988年(昭和63年)頃までは院内感染も存在していると言われています。現在発症していなくても、該当年までに病院で治療・検査を受けたことがある方は念のため検査を受けることがおすすめです。

■B型肝炎がうつる確率の低い経路

高い感染力を持つ、と耳にすると日常生活ではどのような経路で感染リスクがあるのか、気になる方も多いでしょう。では、B型肝炎がうつる確率の低い経路とは一体どのようなものでしょうか。この章で詳しく解説します。

食事・トイレ

食事やトイレは粘膜や血液に触れる機会は、ほとんどない行為です。そのため、B型肝炎ウイルスがうつる確率は低く、感染者との食事やトイレも問題ありません。ただし、口移しで食事をするような行為は唾液による感染リスクがあるため、介護や離乳食時に咀嚼した物を与える行為は注意しましょう。

風呂・プール

風呂やプールも、粘膜や血液に触れるものではないため感染リスクは極めて低いものです。万が一、体液が水中に流出していたとしても、薄まっているため利用制限をする必要もありません。感染者の介護に携わる上でも、入浴介助は問題なく行えます。

スポーツなどによる身体接触

アメフトやサッカー、バスケットボールなどのスポーツ競技では、選手間の身体接触が起こります。こうした接触では、血液や体液が傷口に触れることにより感染する例があります。しかし、感染している方の体液や血液が傷口から侵入する例はほとんどないため、過剰な防御は不要でしょう。

■B型肝炎の感染を防ぐ方法

B型肝炎の感染を防ぐためには、どのような対策を行うべきでしょうか。この章では対策方法をわかりやすく紹介します。

ワクチン接種

B型肝炎にはすでにワクチン(HBVワクチン)が登場しています。日常生活で感染対策を万全にするためには、ワクチンを接種しておくことがおすすめです。4〜6か月の間に、3回の接種を行います。
なお、赤ちゃんに対するワクチン接種はすでに行われており、2016年10月以降に生まれた赤ちゃんには、すでに公費負担での接種が行われています。免疫を獲得するためには早期の接種がおすすめされており、20歳までの接種が推奨されています。

日常で気を付けること

日常生活においては、どのようなことに注意するべきでしょうか。再度繰り返しますが、B型肝炎ウイルスは粘膜や血液に注意する必要があるため、以下の例を参考に注意しましょう。

 

感染していない方

・唾液の摂取を避けるため、咀嚼したものを与えたり食べたりしない。
・歯ブラシ、カミソリを他者と共有しない
・出血の多い怪我は医療機関にて適切な治療を受ける
・性交渉にはコンドームを着用する、オーラルセックスを控える
・不特定多数の方と性交渉をしない

 

感染している方

・家族や介護、医療関係者に感染していることを伝える
・発症していなくても定期的に医療機関で検査を受ける
・献血は出来ません

 

■B型肝炎の潜伏期間

B型肝炎に感染していても、劇症化していない方も多くいます。では、B型肝炎ウイルスの潜伏期間とは具体的にどのようなものでしょうか。
厚生労働省によると、潜伏期間は平均すると90日とされていますが、30日~180日程度の幅があるとされています。感染後はおおよそ半年以内には、検出されるようになると知っておきましょう。
B型肝炎ウイルスに感染すると、潜伏期間を経て倦怠感や食欲不振を感じる方が多く、体調不良を感じたら速やかに医療機関を受診されることが大切です。

■感染を疑ったら血液検査を

では、もしもB型肝炎ウイルスの感染を疑ったら、一体どうすれば良いでしょうか。感染を疑ったら、まずは「血液検査」をされることが大切です。血液検査とは、以下の要領で実施されています。

 

■抗原の測定を行う
もしもB型肝炎ウイルスが体内に居る場合は、HBs抗原とHBs抗体を測定しています。HBs抗原が陽性の場合はB型肝炎ウイルスが多いため、早急な治療が必要です。この検査で陰性の場合はB型肝炎ウイルスには感染していませんが、HBs抗体が陽性であれば、過去に感染しており、その後治癒した可能性が高いでしょう。(ワクチン接種者はHBs抗体が陽性になります)

 

■B型肝炎給付金の対象者

もしもB型肝炎に感染していたら、早急に給付金の対象者について調べることをおすすめしています。

 

対象者となる方は、

①一次感染者…集団予防接種における感染者で、B型肝炎ウイルスに持続感染している方。満7歳になるまでに、集団予防接種等を受けている方。この経路以外に感染の原因がない方。

②二次感染者…母親もしくは父親が集団予防接種などで感染し、その後母子感染もしくは父子感染によって感染した方。現在も持続感染している方。

③一次感染者もしくは二次感染者の相続人

 

上記に該当する方は、病態によって金額は異なりますが、50万~3,600万円の範囲内で給付金が支払われます。

■まとめ

この記事では、B型肝炎のうつる確率や日常生活における注意点を中心に詳しく解説を行いました。B型肝炎ウイルスは感染力の強いウイルスですが、日常生活における感染リスクは低く、加えてワクチンによって感染を防ぐことが可能です。
もしも感染の疑いがあったら、早期に医療機関を受診しましょう。また、血液検査結果で陽性と判断された場合には、給付金が受けられる可能性があります。
給付金対象者の方はさまざまな要件をクリアし、書類を整える必要があるためまずはお気軽に当事務所にご相談ください。

 

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